カードローンでお金を借りるときのデメリットについて解説します。
貸金業者や銀行は、お金を借りるための個人向け無担保カードローンのサービスを提供しています。
カードローン契約をしてカードを所持していれば、突発的な支払いや出費で現金が必要なときにすぐ借りれる大変便利な貸付サービスです。
しかし、利用の仕方を間違えると生活に支障をきたす場合もあります。
このページでは、カードローンの正しい利用方法を身につけて、カードローンのメリットを最大限生かすことができるための解説をお届けします。
●カードローン会社はどんな法律を遵守しているのか
カードローンを取り扱う金融機関といえば、昔は貸金業者で顧客に高金利で無尽蔵にお金を貸し、返済できないと厳しい取り立てをおこなっていた怖いイメージもありました。
しかし、今では貸金業法や出資法、民法、景品表示法等によって顧客に対し不利益となることが制限され、徹底したコンプライアンス遵守をモットーにカードローン事業がおこなわれています。
例えば、貸金業法では貸⾦業者は貸⾦業の業務に関して広告⼜は勧誘をするときは、資⾦需要者等の返済能⼒を超える貸付けの防⽌に配慮する、一度貸付の勧誘を断った資金需要者等に再勧誘は禁⽌されているなど、
ありとあらゆる資金需要者等の不利益になりえることを、制限または禁止しています。
また、違法な取り立ての基準も厳しく定められており、貸付に係わるすべての法律が遵守されています。
また、銀行も銀方法等を遵守し個人向け無担保カードローンサービスを取り扱っており、カードローンはお金を借りる方法の1つとして確立されたものになっています。
国に登録をしている正規の金融機関なので、とてもクリーンな融資サービスといえます。
●カードローンのメリットにつて
現在のカードローンのメリットについて解説します。
・利用条件の緩和
基本的なカードローンの利用条件は次のとおりです。
- 成人の方(各会社によって年齢上限制限がある)
- 安定した収入が継続的にある
基本としてはこの2つが条件です。※各金融機関によって地域制限や職種制限等がある場合もあり、確認が必要。
昔と違って大きく違うのが、担保・保証人の条件です。現在のカードローンの利用条件は、「担保・保証人不要」となっており、これによって多くの資金需要者等が利用しやすくなっています。
・申し込みのしやすさ
申し込み方法は、インターネットの普及により昔と比較して大きく変わりました。
昔のようにわざわざ店舗にいって窓口で面接し、その場で申し込み用紙に記入するような手順は利用せずとも、スマホやPCからインターネットを経由して申し込みが完了する「WEB申し込み」ができ、ストレスがなくなり時間も大幅に短縮されています。
・審査時間について
AIの普及、指定信用情報機関の設立により、審査時間が大幅に短縮されています。
特に大手消費者金融は、とにかく急いでお金を借りたいかたでも、最短25分で審査から融資までを完結できる会社もあります。
・契約から融資実行まで
審査に通過すれば、すぐメールで結果が届きそのままWEB契約が可能です。
契約が完了すれば、そのあとすぐに借入の申し込みもでき、金融機関口座の振込やコンビニのATMで借入ができます。
このように、カードローンでお金を借りるときはシステムの進化により、融資までがとても早く、また借りやすくなっています。
緊急でお金を借りたい方にとっては、大きなメリットです。
無利息サービスの充実
さらに補足として、大手消費者金融や信販系のカードローンには一時的に短期間だけお金を借りたい方が無利息で借りれるサービスも提供しています。
無利息期間内に完済すれば、利息は0円お金を借りることができるため、とても好評で利用したい人も増えています。
利用手数料を削減する方法
さらにカードローンを利用する際のお得な知識を紹介しておきます。
カードローンを利用する際、提携コンビニATMが使える会社が多いのですが、コンビニに設置されているATMを利用すると、1回につき110円~220円(税込)の手数料が必要な場合が多いです。
借入と返済で利用すると、倍の手数料がかかり、コストがかかってしまいます。
小まめに借入や返済ができれば、借入日数を短くし金利に対して発生する利息支払いを減らせるため、有効な手段ですが、
その度に手数料がかかるのであれば、利息を節約している意味がありません。
多くのカードローンでは、WEB管理画面からお手持ちの金融機関口座に振込で借入・または口座から返済する手続きをすれば利用手数料は0円となっているので、大きなコスト削減につながります。
また、今からカードローンの申し込みをされる方は、三菱UFJ銀行バンクイックカードローンなら、提携コンビニATM手数料が無料なのでおすすめです。
出来るだけ借入・返済時の利用手数料がかからない方法で利用するように心がけてみてください。
●カードローンのデメリットについて
ここまで解説したとおり、カードローンには多くのメリットがあります。
ですが、便利で手軽になっている反面、返済能力以上にカードローンの借入をすると、返済において不履行が発生する場合があります。
・どんな人がカードローンの総額が膨れ上がってしまうのか
一時的に大きな出費があり、どうしても現金を用意する必要があるためカードローンを利用する場合は、月々利用額がどんどん増えていくことはないでしょう。
一時的に生活費を少し切り詰め返済し終われば、借り入れ0円で元の生活費の計画に戻れます。
ですが、月々のお小遣いが足りない分を補填するために無計画にカードローンを利用する人は、たとえ少額の借り入れであっても、何回もちょこちょこ利用する癖がついている人は、いつの間にか借入金額が増える原因となります。
また、慢性的に生活費が足りない分を借りていると、借金総額が増え、返済が苦しくなる場合があります。
貸金業者では、個人向け無担保カードローンで貸付できる総額は、資金需要者の借入総額が年収の3分の1までと制限されています。(総量規制)
参考 ・総量規制について|金融庁
この規定については、審査での「返済能力の確認」において、指定信用情報機関で借入総額を照会できるため確認されています。
この金額以上の貸付はできないので、「過剰な貸付」は制限されますが、資金需要者等の中には、離職したり、災害で資産を失ったり、給料が下がるなどで、計画していた毎月の返済ができなくなる場合もあります。
ここで無理をして、返済のための借入をして返済することが続くと、借入が増える一方でとなり、知らず知らずのうちに多重債務になってしまうパターンもあります。
このパターンは、カードローンに限らず住宅ローンや教育ローンなどすべてのローンに対して可能性があるパターンです。
このように、ローンの利用の仕方を間違えると、メリットだったものがデメリットに変わってしまうことがあります。
●返済ができないときは救済や支援してくれる機関に相談をすることが大事
国では、金融機関の貸付において、資金需要者等の返済が滞る事態が発生することを、事前にかんがみて、返済に関する相談ができる機関を設けています。
参考 ・ 多重債務についての相談窓口 : 金融庁
「多重債務の相談」となっていますが、借入会社が1件でも相談は可能です。
この相談をするポイントとしては、収入が減少しているのに借入金額が増え、利用額が増え返済不履行になってしまう前に、早めに相談することです。
カードローンを選ぶ際に注意すべきポイントは?
カードローンを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
- 金利
- 借入限度額
- 返済期間
- 返済方法
- 手数料
- サービス内容
金利は、カードローンの最も重要な要素です。金利が高いと、借入したお金の返済額が多くなります。そのため、金利が低いカードローンを選ぶことが大切です。
借入限度額は、借入できる上限額です。借入限度額が大きければ、大きな金額を借りることができます。しかし、借入限度額が大きすぎると、返済が苦しくなる可能性があります。そのため、無理のない借入限度額を選ぶことが大切です。
返済期間は、借入したお金を返済する期間です。返済期間が長ければ、毎月の返済額は少なくなります。しかし、返済期間が長すぎると、利息の支払いが増える可能性があります。そのため、返済期間を短めに設定することが大切です。
返済方法は、借入したお金を返済する方法です。返済方法には、口座振替、ATMからの返済、店頭での返済などがあります。返済方法は、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
手数料は、カードローンを利用するためにかかる費用です。手数料には、借入手数料、返済手数料、ATM手数料などがあります。手数料は、カードローンによって異なります。そのため、手数料が安いカードローンを選ぶことが大切です。
サービス内容は、カードローンによって異なります。サービス内容には、無利息期間、返済遅延時のペナルティ、会員特典などがあります。サービス内容は、自分のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
●貸金業者による返済の1本化の相談
万が一、何件か複数の金融機関から借入を利用し、返済に苦しむようなリスクに直面してしまったとき、おまとめローンが利用できる場合もあります。
おまとめローンは、複数の会社からの借入を一本化できるシステムで、毎月の返済額を軽減したり、金利を下げたりできる場合があります。
一つの会社に借入をまとめれば、毎月の返済も1回で済み、ストレスは大きく減ります。
おまとめローンでよく知られているのは、アコムやアイフルといった貸金業者のおまとめローンです。
その他として、ろうきん(労働金庫)でも借り換えローンを行っていますので、相談する際には検討することをおすすめします。
●カードローンのメリット・デメリットのまとめ
カードローン自体は使い方を間違えなければ、とても便利なサービスです。ついつい借りてしまいがちな方は、日々の生活を見直し、いざというときだけ利用するようにしましょう。私の働いていたアコムでも「ご利用は計画的に」という言葉がありました。計画的に上手に利用していくようにしましょう。
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